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019 「クリエイティブ・チョイス」の四つの原則

【堀内 浩二 著 『必ず最善の答えが見つかる クリエイティブ・チョイス』(日本実業出版社、2009年)より、一部編集のうえ転載しています)】

● ワークでもライフでも使える原則を

 オンとオフ、ビジネスとプライベート、ワークとライフ、公と私といったように、「仕事」と「それ以外」は分けて考えられがちです。実際、そのほうが整理しやすい面もあります。本書のテーマである「選択」について考えてみると、個人の選択は個人の裁量で行なえますが、仕事上の選択には組織の合意が欠かせません。

 しかし「どうせ組織が決めることだから」と個人が選択肢の創造をあきらめてしまうと、組織は創造の輝きを失います。前出の野中氏が指摘するように、個人こそが創造性の源であり、組織はその増幅装置です(1)。仕事で「創造的な選択」をめざすならば、その仕事に個人的な意義を見出す必要があるということです。この個人的な意義を本書では「我がこと」と呼びます(第1章で詳述)。

 仕事を「我がこと」にせず、「ひとごと」にしてしまうと、創造性から遠ざかるだけでなく想像力や倫理観の低下にもつながります。個人としてはできそうにない非人道的な選択も、「仕事は仕事だから」という理由付けがあればできてしまうのが人間です。

 そこで本書では、「仕事」と「それ以外」の違いよりも共通する部分に目を向けて、両者に等しく適用できるような原則を考えます。事例も、「A国市場に進出するかしないか?」というような仕事の選択と「転職するかしないか?」というような生活(人生)の選択をバランスよく紹介していきます。

● 「創造的な選択」の四つの原則

 本書では「創造的な選択」を四つの原則にまとめました。

 「ちょっと待った。よく『枠を外して考えよう』といわれるように、創造は『原則』のような枠組みの外側で起きるものではないか? この原則に従えば必ず『創造的な選択』ができるというのは、創造という言葉の定義からして矛盾ではないか?」  

 と感じる方のために、補足をしておきたいと思います。

 本書で提案するのは「正解を出すために従うべき絶対法則」ではなく「最善の解を見つける踏み台としての基本原則」です。

 いうまでもなく、われわれの選択は一人ひとり、一回一回、違うものです。しかし一般的な「選択」に関しては、キャリアの選択や仕事上の意思決定など、複数の分野でさまざまな知見が蓄積されています。それらを「『創造的な選択』を実践するためのヒントはないか?」という切り口で切り取っていけば、ある程度一般化できる要素は見つけられます。

 そういった要素を、わたしがお話をうかがってきた方々のストーリーに当てはめて、シンプルな原則にまとめたのが、「『創造的な選択』の四つの原則」です。

 「創造的な選択」とは、目的と手段を繰り返し問い直すプロセスです。継続的な活動の方法論がおしなべてそうであるように、これらの原則もらせん階段のように繰り返し活用されることを意図しています(図1―1)。

 

 第一の原則 【目的】「おもいきって」かつ「個人的な」目的を立てる(第1章)
「我がこと」な目的を突き詰めれば、目の前の思い込みから自由になれる。

 

 第二の原則 【手段】「論理的に」かつ「直感で」選択肢を広げる(第2章)
目的と選択肢とを行き来しながら、方法にこだわらず選択肢を見つけていこう。

 

 第三の原則 【試行】「偶然を求めて」かつ「勇気を出して」踏み出す(第3章)
選択肢を考えつくだけならだれでもできる。とにかく一歩を踏み出し、試して学ぼう。

 

 第四の原則 【自得】「楽しみながら」かつ「終わらない」物語を創る(第4章)
試行の結果を活かして、物語を書き直そう。

 

 第1章から第4章まで、四つの原則について一つずつ述べていきます。第5章では、
このらせんを力強く回していくために、再び目的に焦点を当てます。

 

 

(1) 野中郁次郎、竹内弘高著『 知識創造企業』(東洋経済新報社、1996 年)

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