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Solvent for 問題解決

図1: Solvent for 問題解決の例

仕事のほぼすべては問題解決

問題解決は、よく WWWH (What / Where / Why / How) と言われます。

  • [WHAT] 問題は何か? ― 現状の結果と望んでいる結果との違いを図に描く
  • [WHERE] 問題はどこにあるのか? ― 結果を引き起こしている、現状を構成する要素を図に描く
  • [WHY] 問題はなぜ存在するのか? ― それぞれの要素を分析し、なぜそれが問題を引き起こすのかを明らかにする
  • [HOW1] 問題に対し何ができるか? ― 望んでいる結果をもたらす変更案を論理的に系統だてて書いてみる
  • [HOW2] 問題に対し何をすべきか? ― 最も満足のいく結果をもたらすよう変更案を統合して新しい構造を作り上げる
バーバラ ミント『考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則』 (ダイヤモンド社、1999年)
分析的な問題解決のプロセス – *ListFreak

問題を「現状の結果と望んでいる結果との違い」と捉えると、次に示すように、仕事のほぼすべては問題解決といってよいほど適用できる範囲が広がります。

対応型、設定型、創造型問題
  • 対応型問題: 「通常実現できている状態」に対して「そうでない現状」があれば、それは対応すべき問題です。いわゆる不具合やトラブル全般は対応型問題といえます。
  • 設定型問題: 「年度初に設定した目標」に対して「目標に届いていない現状」があれば、それは自ら設定した目標によって生み出した問題です。こう捉えると、業務全般に問題解決の考えが適用できます。
  • 創造型問題: 高く掲げた「理想」から見下ろせば、「誰も困っていない現状」にすら問題を生み出せます。その意味では、起業家や経営者は問題の創造者といえます。

問題解決の3ステップ

Solvent for 問題解決では基本的な問題解決プロセスを踏襲しつつ、より実務に適用しやすいかたちで再定義しています。

  • 未来×結果→目的・目標
  • 現在×結果→現状
  • 現在×原因→原因
  • 未来×原因→課題・解決

考える際には、マスを一つずつ埋めるというよりは、マス同士の関係性を考えながら埋めていきます。

  1. 問題の理解と特定: 問題を「ありたい姿(目的・目標)」と「現状」認識との不一致感と捉え、両者のギャップの所在を理解したうえで、埋めたいギャップを特定する
  2. 問題構造の把握: そのギャップが生じている背景を広く深く探り、問題を生み出している主要な因子(いわゆる“鍵”)をいくつか特定する
  3. 課題の設定と解決策の立案: それらの因子にはたらきかけるための「課題」を、効果や難易度を考慮して設定する。その課題を小目標として解決策を定め、実行計画を立案する

問題解決は「未来への種まき」

「問題が生じた」という言葉は「トラブルが生じた」とほぼ同義です。問題解決という言葉にはあまりポジティブな響きはありません。

しかし上述のように、基本的な考え方は幅広い応用が可能です。好ましくない現状からの復帰だけが問題解決ではありません。

これからの行動は、めざす未来をどう描くかによって変わる。弊社ではその視点を忘れないために、この4つのマスを埋める作業を「未来への種まき」と呼んでいます。