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サービスの枠組み

サービスは都度カスタムメイドで設計していますが、原則はつねに「知情意をともなった意志決定」。すべてのテーマにおいて、知と情と意をじゅうぶんにはたらかせられるやり方を探求します。

1. 【知】目的に照らして合理的な手段を選択する

未来は不確かなものです。だからこそ、めざす未来にもっともうまくつながると信じられる手段を選ばねばなりません。

弊社では目的と手段の関係を俯瞰するための思考原則やツールを Solvent という体系にまとめています。

2. 【情】感情を知のはたらきに組み入れる

美醜や好悪の感情はいやおうなく湧き上がってきて、しばしばわれわれの判断を歪めます。しかし無秩序なノイズではなく、何らかのメッセージです。感情は受け取るだけでなくつくり出すこともでき、どんな気分で考えるかはどのように考えるかに影響を及ぼします。

  • 感情の識別(人を読む) … 感情には客観的な情報が含まれている。この情報は、内面の世界であれ、社会であれ、自然環境であれ、われわれが身を置く世界で起こっている重要な出来事についての信号である。人とのコミュニケーションを効果的に図るには、相手が感じている感情を正確に識別し、自分の感情を正確に認識する必要がある。
  • 感情の利用(ふさわしい気分になる) … 自分がどのように感じているかは、何をどのように考えるかに影響を及ぼす。感情は重要な出来事に注意を向けさせ、何らかの行動を取るための準備をさせ、思考プロセスを導き、問題解決の手助けをする。
  • 感情の理解(感情の推移を予測する) … 感情は成り行き任せに起きるのではない。そこには潜在的な原因があり、一定の規則に従って変化する。だから、感情を理解することは可能なのである。感情に関する知識は、感情を表現するボキャブラリーの豊富さに比例し、感情面においてこれから起こりうる出来事を分析する能力に反映される。それらを活かして感情を理解する必要がある。
  • 感情の調整・管理(気持ちをともなって行動する) … 感情には判断の基準となる情報が含まれており、思考を左右する。だから、思考や問題解決、判断や行動と感情を知的に統合する必要がある。そのためには、好むと好まざるとにかかわらず、さまざまな感情を受け入れられる状態を保ち、集めた感情の情報を意図的に選択し、活用する必要がある。
EQ(感情知能)の4ブランチ – *ListFreak

3. 【意】目的から考えおろす

【知】で「目的に照らして~」と書きました。目的になりうるものは、個人的な欲求・共感できる組織の理念・社会で共有している共通善など、多岐・多層にわたります。それらをあらためて眺め渡して、「何のためにやるのか」を確認できたとき、【知】のはたらきが見出した手段を粘り強く遂行したり見直したりといった、不確かな未来に向かう意欲が生まれます。

  • 自律性への欲求 …… 自分自身の選択で行動していると感じたい
  • 有能さへの欲求 …… 環境と効果的にかかわり、有能感を感じたい
  • 関係性への欲求 …… 他者とつながりをもち、かかわりあっていきたい
自発性(内発的動機づけ)のみなもと – *ListFreak
  • 良心 …… 個人や宗教に根拠を置くもので、完璧な道徳性をめざして人々を導くもの
  • 一般的な道徳律 …… すべての人間が社会生活で持つべき義務として取り扱われる、一般的な道徳のルール
  • 専門的基準 …… 職業的な倫理、つまり、人の果たす役割に伴う義務と見なされる伝統的な期待
道徳的な判断に必要な3つの義務感 – *ListFreak